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2023年7月12日リリース
J-ABSの「ベースボーラーシップ™教育メソッド」をJICAが採用
慶応大野球部員をアフリカに派遣し、人材育成に活用
松井秀喜氏からも期待のメッセージ

 この度、慶應義塾大学と独立行政法人国際協力機構(JICA)は、7月25日にJICA竹橋本部にて海外協力隊派遣連携覚書を締結し、2024年から3年間、同大学体育会野球部員を中心に夏休み時期に毎年10名程度、西アフリカのガーナ共和国にJICA短期ボランティアとして派遣する運びとなりました。そして、現地での活動は、日本の野球の伝統である「規律」「尊重」「正義」といったスポーツマンシップを育む人づくりをアフリカに展開している一般財団法人アフリカ野球・ソフト振興機構(J-ABS/ジェイ・エイブス、代表理事:友成晋也)が有する「ベースボーラーシップ教育メソッド」を活用することが決まりました。

 J-ABSは、友成代表理事のアフリカにおける足掛け28年の日本型野球指導の経験を土台に、野球を通じてスポーツマンシップを育む人材育成手法を「ベースボーラーシップ教育メソッド」として開発しました。これまでアフリカ6か国で10回セミナーを開催し、のべ300人の野球・ソフトボール指導者が受講しました。WBCで世界一になった日本野球のスポーツマンシップが学べるとして、そのコンテンツが各国で高く評価されています。慶大とJICAはこの実績を評価し、JICAボランティアの活動に同メソッドを採用することになったものです。

 2024年から派遣される同大学野球部員らは、これまでJ-ABSのセミナー等を通じ「ベースボーラーシップ教育メソッド」を学んできたガーナ人指導者をカウンターパートとしてチームを組み、活動対象となるガーナ国内3州の青少年を対象に、青少年の野球技術向上とともに、非認知能力(ライフスキル)を育む指導を行います。

 また、慶大は、ガーナ大学と研究協力を行い、「ベースボーラーシップ教育」が裨益者にもたらす効果測定を長期にわたって行う予定です。これにより、野球が人材育成につながる具体的なエビデンスの収集が期待され、野球の社会的価値や意義を、日本はもとより世界に示すことになることが期待されます。

 JICAは、海外協力隊派遣連携覚書の署名式をメディアの皆様を始め関係者(慶大SFC研究所飯盛義徳所長、慶大野球部堀井哲也監督、同加藤貴昭部長、駐日ガーナ大使館ダニエル・オカイテーイ臨時代理大使、J-ABS友成代表理事、他)を招いて、7月25日(火)11:00からJICA竹橋本部(東京都千代田区大手町1-4-1 竹橋合同ビル8階 多目的会議室)にて開催し、事業の詳細説明と質疑応答を行います。ぜひ取材をしていだきますようよろしくお願いします。

 なお、J-ABSのエグゼクティブ・ドリームパートナーの松井秀喜氏のコメントも、署名式に寄せられる予定です。

【連携覚書の署名式の取材申し込み、お問い合わせ先】

JICA青年海外協力隊事務局 海外業務第二課 及川・鈴木

TEL 03-5226-8095  e-mail: jvtv2@jica.go.jp

 

<取材申込方法>

取材をご希望の方は、7月21日(金)18:00までに、以下の必要事項を記載のうえ、JICA青年海外協力隊事務局海外業務第二課(jvtv2@jica.go.jp)までご連絡ください。

①    お名前

②    所属先・部署

③    媒体名

④    連絡できる電話番号

⑤    メールアドレス

⑥    ムービー撮影の有無

⑦    参加人数

 

 

【効果測定研究協力に関するお問い合わせ】

慶應義塾大学SFC研究所ベースボールラボ代表 加藤貴昭

e-mail:baseball@sfc.keio.ac.jp

 

【「ベースボーラーシップ教育」に関するお問い合わせ先】

J-ABSの報道担当まで(下記参照)

一般財団法人アフリカ野球・ソフト振興機構 

 〒160-0023 東京都新宿区西新宿3-3-13西新宿水間ビル6F

 Phone 03-6777-0052(9:00〜17:00 土日祝日除く)

【取材のお問い合わせ】

報道担当:浦野英一  Email:pr@j-absf.org

*日中はメールでご連絡ください。
 急ぎの場合のみ:080-9802-7778

■ベースボーラーシップ教育とは

 J-ABSが独自に開発した、野球・ソフトボールの指導を通して青少年少女の「規律・尊重・正義」などの精神を育む教育メソッド。「ベースボーラーシップ」は英語のBaseball(野球)+Sportsmanship(スポーツマンシップ) をかけ合わせたJ-ABSの造語。

 同メソッドは、「ベースボーラーシップ教育55の柱」と題した教本(英語版、フランス語版)とパワーポイント224枚のスライドを活用してセミナー形式で行うもので、14時間(2日間)かけて行う基礎コースと、5時間かけてグループワークを行う実践コースの2種類がある。

 2022年5月から2023年5月までの期間で、ガーナ、ナイジェリア、ケニア、南スーダン、タンザニア、ベナンの6か国にて開催し、のべ約300名が受講。受講者アンケートでは、各国平均90%以上の受講者が、セミナーの内容に、100%もしくはそれ以上に満足したとの結果が出ている。

 J-ABSが展開する「アフリカ55甲子園プロジェクト」のメインコンポーネント。

■アフリカ55甲子園プロジェクトとは

 J-ABS が進める主軸事業。アフリカの54か国と1つの地域を対象に、野球を通じた人づくりと競技の普及を目的に、アフリカ各国で全国大会(甲子園大会)開催を25年計画で広げていくプロジェクト。主に以下3つの活動を行う。 

  1. グラウンドの整備方法や野球道具の支援などプレー環境の整備を支援

  2. 野球の技術に加え、スポーツマンシップを育む日本型野球の指導方法(ベースボーラーシップ教育)を普及

  3. 甲子園大会のような国内大会を各国で開催し、目標を持って挑戦する機会の提供

<プロフィール>

松井秀喜 (まつい・ひでき)   J-ABS エグゼクティブ・ドリームパートナー

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元プロ野球選手/Matsui 55 Baseball Foundation  代表理事

1974年6月12日生まれ。石川県出身。188㎝/95kg。
現役時代はニューヨークヤンキースや読売ジャイアンツでプレー。現在 ニューヨーク在住。

MLB:ワールドシリーズ優勝1回、ワールドシリーズMVP1回、オールスター2回 等

プロ野球:日本シリーズ優勝3回、日本シリーズMVP1回、リーグMVP3回、オールスター9回等々、2013年国民栄誉賞。

友成晋也 (ともなり・しんや) J-ABS 代表理事

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1964年7月16日生まれ。東京都出身。大学卒業後、民間企業勤務を経て1992年JICA(独立行政法人国際協力機構)に入職。1996年にJICAガーナ事務所所員、2012年にJICAタンザニア事務所次長、2018年にJICA南スーダン事務所長など3カ国通算8年半アフリカで勤務。2020年末にJICAを早期退職し、現職。慶應義塾高校、慶応義塾大学で野球部に所属。ガーナ・ナショナル野球チーム監督、タンザニア・ナショナル野球チーム監督、南スーダン・青少年野球団監督を歴任。

著述等:

・「アフリカと白球」(2003年発刊、文芸社)

 ※ビートたけし氏が帯コメントに登場(出演中のテレビ番組でガーナ国代表チーム監督としての奮闘ぶりを紹介)

・「野球人、アフリカをゆく」 (朝日新聞のウェブメディア「論座」2019年5月~2020年8月、南スーダンの活動など31回連載)

・米ニューヨーク・タイムズに「アフリカに野球を根付かせた日本人」として紹介され、2021年ニューズウィーク日本版で「世界が尊敬する日本人100人」に選出される。野球界からの選出は大谷翔平選手、ダルビッシュ選手、友成の3人。(2021年ニューズウィーク夏季合併号 掲載記事)

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■「アフリカ55甲子園プロジェクト」
J-ABS が進める主軸事業。アフリカの54か国と1つの地域を対象に、野球を通じた人づくりと競技の普及を目的に、アフリカ各国で全国大会(甲子園大会)開催を25年計画で広げていくプロジェクト。
主に3つの活動を行います。
 
1. グラウンドの整備方法や野球道具の支援などプレー環境の整備を支援
2. 野球の技術に加え、スポーツマンシップを育む日本型野球の指導方法を普及 
3. 甲子園大会のような国内大会を各国で開催し、目標を持って挑戦する機会の提供

今回、ナイジェリアでは、上記2.として人づくり野球セミナー、元日本メジャーリーガー(松井秀喜氏、川上憲伸氏)による遠隔野球技術指導、人づくり野球協力協定締結を行うほか、上記1.として東京2020オリパラのホストタウンであった千葉県木更津市からの野球道具寄贈式などを実施する予定です。

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