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2023年12月26日リリース
タンザニアで初の「ナショナルリーグ優勝決定戦」
松井秀喜氏からメッセージ

  一般財団法人アフリカ野球・ソフト振興機構(J-ABS/ジェイ・エイブス)は、タンザニア野球ソフトボール連盟との共同開催にて、第11回タンザニア甲子園大会(*1)の開会式を12月8日に行いました。この日は、今年創設されたタンザニア・ナショナル野球リーグ(*2)の年間チャンピオン決定戦が開催されるため、その開会式も兼ねたものとなりました。在タンザニア三澤特命全権大使、タンザニア文化・芸術・スポーツ省ダマス・ンドゥバロ大臣などが列席され、さらにはJ-ABSエグゼクティブ・ドリームパートナーの松井秀喜さんもニューヨークからメッセージが贈られました。
 

  タンザニア野球の歴史は2012年にJ-ABS代表の友成が競技を紹介したことからスタート。2014年に第1回タンザニア甲子園大会が開催され、以降J-ABSの支援により10年間継続的に同大会が開催され発展してきました。大会に参加した選手たちは、男子野球、女子ソフトボール合計延べ1500人を超え、こうしたタンザニア甲子園卒業生が野球に取り組む環境づくりの一環で、2023年4月に、社会人を中心にしたナショナル野球リーグが創設されました。ファイターズ、ジャイアンツ、ドラゴンズ、タイガースの4チームが前後期制でリーグ戦を行い、前期はタイガース、後期はドラゴンズが優勝。年間チャンピオン決定戦がこの2チームにより行われ、4対3でタイガースが勝利し見事初代チャンピオンに輝きました。選手たちはベースボーラーシップ™教育(*4)(日本式の礼節とスポーツマンシップを重視する野球)を学んできており、試合でも見事にそれが発揮されました。

<開会式で友成代表が代読した松井秀喜さんからの英文メッセージの和訳>

  タンザニア甲子園球場にお集りの野球選手、ソフトボール選手のみなさん、こんにちは!ニューヨークから松井秀喜です。タンザニア甲子園大会11回目の開催、並びに、タンザニア・ナショナルベースボールリーグチャンピオン決定戦の開催、おめでとうございます。 
  今年日本はWBCとU18で世界一になりましたが、勝利だけでなく、素晴らしいスポーツマンシップを発揮しました。私のように、日本の高校球児たちは、野球を通じて人間として大切なことを学びます。その結果が、日本の甲子園大会だけでなく、全日本チームでも示されたのだと思います。
そうした野球を通じて学ぶ大切なものを、私が支援するJ-ABSが「ベースボーラーシップ教育」としてタンザニアに紹介しています。
  みなさん、タンザニア甲子園大会と、チャンピオン決定戦を楽しんでください。
そして優勝と同時に「規律」「尊重」「正義」を最も発揮するナンバーワンチームを目指してください。
  みなさんの健闘を祈っています!

 

  第11回タンザニア甲子園大会は12月9日から3日間にわたって開催されました。地方2チームの直前不参加と天候不良により変則的な試合日程となりましたが、男子野球と女子ソフトボールの熱戦が繰り広げられました。特に男子野球の決勝戦は緊張感の中でファインプレーが多く飛び出し、観客席からも大歓声が上がって大いに盛り上がりました。

 

以上

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■(*1)第11回タンザニア甲子園大会

参加チーム

男子野球 ダルエスサラーム(2チーム)、ドドマ、ザンジバル、ルバマの5チーム

女子ソフトボール ダルエスサラーム、ドドマ、ザンジバルの3チーム

試合日程と結果

<男子野球>

優勝 ダルエスサラーム

準優勝 ドドマ

<女子ソフトボール>

優勝 ダルエスサラーム

準優勝 ザンジバル

 

■(*2)第1回タンザニア・ナショナル野球リーグ年間チャンピオン決定戦

(Tanzania National Baseball League Championship 2023)

日 時:2023年12月8日(金)

場 所:ダルエスサラーム甲子園球場(アザニアセカンダリースクール内)

主 催:タンザニア野球・ソフトボール連盟 (Tanzania Baseball and Softball Association (TaBSA))

共 催:一般財団法人アフリカ野球ソフト振興機構(J-ABS)

協 力:タンザニア日本大使館、JICAタンザニア事務所

試合結果:タイガース 4対3 ドラゴンズ

■(*3)アフリカ55甲子園プロジェクトとは

 J-ABS が進める主軸事業。アフリカの54か国と1つの地域を対象に、野球を通じた人づくりと競技の普及を目的に、アフリカ各国で全国大会(甲子園大会)開催を25年計画で広げていくプロジェクト。主に以下3つの活動を行う。

  1. グラウンドの整備方法や野球道具の支援などプレー環境の整備を支援

  2. 野球の技術に加え、スポーツマンシップを育む日本型野球の指導方法(ベースボーラーシップ教育)を普及

  3. 甲子園大会のような国内大会を各国で開催し、目標を持って挑戦する機会の提供

 

  これまで、タンザニア、ガーナ、ナイジェリア、ケニア、南スーダン、ベナンの各国野球・ソフトボール連盟と「ベースボーラーシップ教育パートナーシップ協定」を締結し、事業を開始。各国の国内大会は、タンザニアが昨年12月に第10回大会を開催。2023年8月には、アフリカで2か国目となるケニア甲子園大会の第一回大会を開催した。ガーナ、ナイジェリアでは、2024年以降の開催を予定。

■(*4)ベースボーラーシップ教育とは

 J-ABSが独自に開発した、野球・ソフトボールの指導を通して青少年少女の「規律・尊重・正義」などの精神を育む教育メソッド。「ベースボーラーシップ」は英語のBaseball(野球)+Sportsmanship(スポーツマンシップ) をかけ合わせたJ-ABSの造語。

 同メソッドは、「ベースボーラーシップ教育55の柱」と題した教本(英語版、フランス語版)とパワーポイント224枚のスライドを活用してセミナー形式で行うもので、14時間(2日間)かけて行う基礎コースと、5時間かけてグループワークを行う実践コースの2種類がある。

 2022年5月から2023年5月までの期間で、ガーナ、ナイジェリア、ケニア、南スーダン、タンザニア、ベナンの6か国にて開催し、計12回、のべ約445名(今回12月6日、7日のタンザニアでの参加者30名を含めた数字)が受講。受講者アンケートでは、各国平均90%以上の受講者が、セミナーの内容に、100%もしくはそれ以上に満足したとの結果が出ている。
J-ABSが展開する「アフリカ55甲子園プロジェクト」のメインコンポーネント。

■個人、法人のパートナー募集
J-ABSでは、アフリカ55甲子園プロジェクトを進めるために、個人、法人の「ドリームパートナー」を募集しています。この活動を継続的に広く展開していくために、ドリームパートナーとしてのご協賛・ご寄付をお願いします。

<プロフィール>

松井秀喜 (まつい・ひでき)   J-ABS エグゼクティブ・ドリームパートナー

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元プロ野球選手/Matsui 55 Baseball Foundation  代表理事

1974年6月12日生まれ。石川県出身。188㎝/95kg。
現役時代はニューヨークヤンキースや読売ジャイアンツでプレー。現在 ニューヨーク在住。

MLB:ワールドシリーズ優勝1回、ワールドシリーズMVP1回、オールスター2回 等

プロ野球:日本シリーズ優勝3回、日本シリーズMVP1回、リーグMVP3回、オールスター9回等々、2013年国民栄誉賞。

*松井秀喜氏とJ-ABSの活動、関わり
これまでアフリカ向けのバッティング教室映像の制作、アフリカの甲子園大会参加選手たちにメッセージの発信など、J-ABSの事業に参画しています。
また、J-ABSが現地のセミナーで使うベースボーラーシップ教本の前文では、松井氏のスポーツマンシップについて紹介しています。

 

友成晋也 (ともなり・しんや) J-ABS 代表理事

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1964年7月16日生まれ。東京都出身。大学卒業後、民間企業勤務を経て1992年JICA(独立行政法人国際協力機構)に入職。1996年にJICAガーナ事務所所員、2012年にJICAタンザニア事務所次長、2018年にJICA南スーダン事務所長など3カ国通算8年半アフリカで勤務。2020年末にJICAを早期退職し、現職。慶應義塾高校、慶応義塾大学で野球部に所属。ガーナ・ナショナル野球チーム監督、タンザニア・ナショナル野球チーム監督、南スーダン・青少年野球団監督を歴任。

著述等:

・「アフリカと白球」(2003年発刊、文芸社)

 ※ビートたけし氏が帯コメントに登場(出演中のテレビ番組でガーナ国代表チーム監督としての奮闘ぶりを紹介)

・「野球人、アフリカをゆく」 (朝日新聞のウェブメディア「論座」2019年5月~2020年8月、南スーダンの活動など31回連載)

・米ニューヨーク・タイムズに「アフリカに野球を根付かせた日本人」として紹介され、2021年ニューズウィーク日本版で「世界が尊敬する日本人100人」に選出される。野球界からの選出は大谷翔平選手、ダルビッシュ選手、友成の3人。(2021年ニューズウィーク夏季合併号 掲載記事)

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■「アフリカ55甲子園プロジェクト」
J-ABS が進める主軸事業。アフリカの54か国と1つの地域を対象に、野球を通じた人づくりと競技の普及を目的に、アフリカ各国で全国大会(甲子園大会)開催を25年計画で広げていくプロジェクト。
主に3つの活動を行います。
 
1. グラウンドの整備方法や野球道具の支援などプレー環境の整備を支援
2. 野球の技術に加え、スポーツマンシップを育む日本型野球の指導方法を普及 
3. 甲子園大会のような国内大会を各国で開催し、目標を持って挑戦する機会の提供

今回、ナイジェリアでは、上記2.として人づくり野球セミナー、元日本メジャーリーガー(松井秀喜氏、川上憲伸氏)による遠隔野球技術指導、人づくり野球協力協定締結を行うほか、上記1.として東京2020オリパラのホストタウンであった千葉県木更津市からの野球道具寄贈式などを実施する予定です。

<<ギャラリー>>

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